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みおしえ
12月 『支え合い』
今月授かる御教え〈支え合い〉は、昭和35年、御神尊様が原田御行場において「三百日鎮魂の御大行」を厳修なさっている時、誠教徒に向けて説かれた〈善隣の道〉の根本となる御教えです。
我が身を削って世の人を救わんとされた御神尊様の御精神(みこころ)をしっかりと掴み、その実践に精進いたしましょう。必ず神に救われ、幸福な人生を築いていくことができます。
〈信仰とは
人の支えとなることなりと知りて
正しき信仰を知れ〉
善隣信仰とは、御教えを実践することによって、少しでも人の支えになり、人に役に立つ人生を生きることです。
つまり、御神尊様をお手本として、どんな辛く苦しい運命に遭遇したとしても、それは人の痛みや苦しみを分かり、その人を救うためなのだと考えるのが、〈正しい信仰〉なのです。
それでは、〈支える〉とはどういうことでしょうか。
〈支えるとは
持てる力で持たざる者をかかえ上ぐること
力尽きたる者に己が持てる力を注ぐ事
喜びなき者に 己が持てる喜びを分け与える事
憐れなる者を助け上げる事
右足なき者の右足となる事〉
人には、それぞれ得意不得意があり、その持てる力も様々です。だからこそ、互いに支え合うことが大切です。
自分が誰かを支える時もあるでしょうし、誰かに支えてもらう時もあるでしょう。ただ、自分を支え助けてくださった方のおかげで、今があることだけは忘れてはなりません。
だからこそ、もし人生に迷い、悩み疲れ果てている人がいれば、その人の力となり、支えてあげることです。
そのためには先ず、その人の鏡となって、その人が心にしまい込んでいる本音を、そのまま聞いて受け止めてあげましょう。本音が言えて初めて、救いの道を受け止めることができるのです。
〈自分自身を支える
心を支える 身体を支える
病体を支える 人生を支える〉
何と言っても、自分の見方や聞き方・考え方・生き方が変わらなければ、自分の運命を変えることはできません。
先ずは、心を支えることによって体を支えること。つまり、不愉快な心の状態を愉快にすることで、優しい言葉遣いや態度、柔らかい表情の笑顔になることです。
また、病気になったとしても、「絶対に健康になるのだ」という気持ちを失わなければ、健康になっていくし、人と仲良く、家族と繋がって円満和合の家づくりに精進していくことが、結局、自分の人生を支えていくことになるのです。
〈人を支える
夫は妻の支えなり 妻は夫の支えなり
親は我が子の支えなり 子供は親の支えなり
かく共に 支え 支えられる
支え合い 助け合いの処に
楽しき人間世界がある〉
自分が救われ、変わることができたならば、その喜びの心で家族や人様を支えることです。
「お前のおかげで」の夫の一言が妻を支え、「ご苦労様」の妻の一言が夫を支えます。「よく頑張ったね」の親の一言が子どもを支え、「ありがとう」の子どもの一言が親を支えます。そうして家族が支え合ってさえいれば、次々におかげを頂くのです。
〈人の一生は三つの支えに依る
精神的支え 物質的支え 生活力に依る支え〉
人が生きていくたためには、〈三つの支え〉が必要です。
「自分が」という我(が)の根性を捨て去り、清らかな正しい心を保つ〈精神的支え〉。生きていくために不可欠な衣食住の〈物質的支え〉。さらに、それを維持するために働く〈生活力に依る支え〉が必要です。この三つがそろってこそ、人間は生きていくことができるのです。
〈支えの力を失わざる限り
人の一生に悩みなし 不幸なし 病なし〉
人間は、ちょっとした一言で争い、心が切れて悩ましい生活を送る場合があります。だからこそ、毎日を〈支えの力〉を失わないように努めれば、一生、不幸病気に悩むことはありません。
〈柱の家を支えるが如く
家族の支え合いで一家を支える家は幸いなり〉
柱が家を支えているように、家族が力を合わせて家庭を支えていけば、家族は皆、幸せに生きることができます。
常日頃から、それぞれの思いを出し合って、苦難に立ち向かう力を養っているからこそ、いざという時に一致団結できるのです。
〈神は汝等に
支えの道と支える力とを恵み与え給う〉
私たちは、祈りと〈善隣の道〉によって、御神尊様の慈悲慈愛の力を授かっています。したがって、御教えを聞くだけでなく、日頃からその実践に努めていけば、必ず幸せに恵まれます。
〈汝等よくよく支え合えば 信仰の道に違う事なし〉
本当の信仰とは、祈るだけではなく支え合うこと。互いに相手のことを認め合いながら、「ありがとう」「ご苦労様」などの一言を言い合える関係になりましょう。
〈汝今日より
家族の支えとなれ 家の支えとなれ
社会の支えとなれ 善隣教の支えとなれ
以て自分自身の支えとなり
すべての人との支え合いの中に居て
善隣信徒にふさわしかれ
神の守りに飢ゆる事なく 永遠 幸いを見ん〉
善隣信徒は、最高の神と教えと祈りの言霊(ことだま)を頂いています。
だからこそ、御神尊様の御守護の中で、世界中の人が互いに支え合い、一つに繋がるための祈りを捧げましょう。
〈支えるは愛なり
支え合うは愛の生活なり
是れ信仰なり〉
支える原動力となるのは、人のことを心から思う〈愛〉です。その〈愛〉をもって支え合う〈愛の生活〉こそ、単なる同居人になってしまっている家族を救い、孤独の中で生きている多くの人々を救っていくのです。
一人でも多くの方が御教えに縁をいただいて実践し、御神尊様の御慈光(みひかり)の中で、幸福な人生を歩まれますよう祈念します。
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