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みおしえ
11月 『人生の三道』
〈汝等今日より
人生の三道の実践生活を楽しみとして
常に幸福と健康の処へ居れ〉
御神尊様は、20年にわたる命がけの御行を通して、人間の運命は、何かの障(さわ)りや崇(たた)り・先祖の因縁(いんねん)など、他から影響され支配されているのではなく、あくまで自分自身の心と生活が造り出しているのだということを、発見なされました。
だから、何かのせい、先祖のせいにするのではなく、あくまで自分自らが幸福健康の処へ居れるよう努めること。つまり、毎日の生活の中で、ワクワク・ドキドキしながら〈人生の三道〉を楽しく実践していけば、必ず幸福健康を授かるようになっていると示されているのです。
〈人間には 人間にふさわしき
人生の三道という三つの生き方がある
1 心を穏やかにする事
2 身を柔らかにする事
3 生活を和やかにする事〉
経典『御聖経』には、人間が幸せになっていく道が示されています。中でも45節〜47節には、私たち人間が「神によって創造られた霊妙極まりなき完全円満なる存在」であると示されています。
つまり、人間は本来〈神の子〉であるため、〈神の子〉であるとの自覚をもって、人間にふさわしい〈人生の三道〉を生きなければならないということです。
そこで、〈人生の三道〉の裏付けとなる御教え〈人間の運命と三原作用〉を見てみますと、御神尊様は「その人の日常生活での心の使い方・身体の使い方・生活の仕方の善し悪しが、そのままその人の運命となって現れる」と説かれています。要は、心と身体と生活の三つをどう善くしていくかが、幸福健康に恵まれるカギであると示されているのです。
そして、その〈三つの生き方〉こそ、この1〜3の御教えです。一つ一つ、具体的に考えていきましょう。
先ずは〈心を穏やかにする事〉。ついイライラしたり、焦ったり、落ち着きを失ったりするのが人間です。でも、心が穏やかでなければ、自分自身が愉快な楽しい気持ちになれないだけでなく、どうしても人間関係を乱してしまいます。
そこで大切なのが、「合掌」です。例えば夫婦ゲンカした時、互いに合掌してケンカができるでしょうか。どんなにイライラしても、イライラのピークは6秒と言われています。6秒、合掌して心を鎮めてください。自然にイライラは治まってくるものです。
次に〈身を柔らかにする事〉。つまり、顔の表情を柔らかく、喜んで身体を動かすことです。いつも不機嫌で表情が硬く、寄り付きにくい人からは、幸福も健康も逃げて行きます。 笑顔で寄りつきやすい柔らかい人になるためには、やはり生かされている「感謝の一念」を忘れないことです。そして、その「感謝の一念」は、「おかげさまで」「ありがとう」と感謝の言葉を発し、感謝の念いを表現して、相手に伝えることが大切です。
最後に〈生活を和やかにする事〉です。特に身近な家族同志では、互いに「分かっているだろう」と勝手に思い込み、自分の思う通りにならないと、不平不満・愚痴に文句と、つい感情的になって生活を乱してしまいます。
だからこそ、常日頃からよく「会話」することを心がけましょう。自分の思いや考えをきちんと伝え、相手の思いや考えもよく聞いて、互いに互いを「理解」する。それが何より大切です。
〈人の恐るる不幸病気は
人生の三道を無視した生き方をする人の上に生まる〉
誰もが、不幸にも病気にもなりたくないはずです。
そんな誰もが望まない不幸も病気も、すべては先に述べた〈人生の三道〉を無視した生き方をしているからだと、しっかり自覚しなければなりません。
〈幸福への道も 健康への道も 神に救われる道も
唯々 人生の三道を守り
我が心を大切に 我が身を大切に
己が日常生活を大切にするより外に方法はない〉
「幸福になりたい」「健康になりたい」「神に救われたい」・・・
本当に心からそう願うのならば、ひたすら〈人生の三道〉を実践するしかありません。
自分の心と身体を大切に、日常生活での人間関係を大切にしていくしかないのだと、よくよく肝に銘じることです。
〈生命保全のためにも
生命延長のためにも
幸せなる人生を全うするためにも
人生の三道の大切は
絶対に欠く事の出来ないものである〉
健康で長生きし、皆から愛されて幸せな人生を全うするためには、〈人生の三道〉を実践して生きていくしかありません。
一人でも多くの人が〈人生の三道〉を実践し、家族から好かれ親しまれる人になっていけば、その家は住みよくなります。家が住みよくなれば、自ずと社会が住みよくなり、住みよき社会は、そのまま世界の平和を、つまり「光明世界」を実現するのです。
〈我の念の虜とならず
勝敗感情の奴隷とならず
事情の解決に魂を奪われず
常に感情の処理を速やかにして
心を穏やかに 身を柔らかく
生活を和やかにする事に
すべてを献ぐる事が
即決の神の救いを受ける適確なる方法である〉
自分中心の考えに囚われ、勝ち負けにこだわっていては、とても〈人生の三道〉を実践することはできません。さらに事情を解決することに必死で、感情の処理ができなければ、〈人生の三道〉を歩んでいない自分に気づくこともできません。
どうか全身全霊を献げて、心を穏やかに、身を柔らかく、生活を和やかに、〈人生の三道〉の実践生活に精進してください。常に大慈大愛をもって私たち人間を生かしてくださっている神は、明るく楽しく〈人生の三道〉を実践する者に、即決の救いを授けていただくこと絶対です。
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