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六.箴言
2.処 世
(1) <屈するは伸びんがためなり>
人生には静と動、屈と伸が必要で、ある程度の溜めがあってこそ飛躍が望めます。
昼が働く時、夜は安息の時であるように、すべてを忘れて屈し、安息できる人は大いなる飛曜をとげることができます。
(2) <進みつつある教育者のみ 教うるのカあり>
学ぶよろこびを知っている者は教えるによろこびをもって臨みます。学ぶよろこびとは成長のよろこびです。教育者自身が成長していなければ人を教えることはできません。
知っていることを教える側と知らないことを学ぶ側とでは、学ぶ側に努力を要するのは言うまでもありません。それだけに常に学習をおこたらず、ともに進まんとする教育者は大変魅力があります。
(3) <進んで負えば 重荷また重からず>
何事も気持ちのもちようであると言ってもその内容はあまりわかっていないようです。
どんな気持ちになれば良いか、それは、何事にも自分から進んで、主体的に取り組むことです。そしてさらによろこんで負えば、どんな重荷にも決して重くはありません。
すべからく、前向きに進みよろこんで生きたいものです。
(4) <忍耐苦しければ又甘し>
耐え忍ぶ、それは苦しいにきまっています。しかしその時、身内から湧いてくる充実感には苦しさの中にも甘さがあります。
人間の生命力はこの忍耐の中より湧いてくるよろこびによってますます強力になります。いわゆる生き生きとした生活となるわけです。
しかも忍耐は将来へのバックボーンとなり自分自身を支えてくれます。やはり苦労は買うてでも引き受けたいものです。
(5) <人生の三宝 家 職 道>
人間は相対の中に存在し、他との関係のかで自分の在り様が決まります。しかしこれも絶対的ではなく、相手しだいであると同時に自分しだいでもあります。いわゆる縁(関係)が人を左右しているわけです。この縁の中で最も人生に影響を与えるのが、家との縁、職業との縁そして道(真理)の縁です。この三宝を大切にする人生に真の幸福が訪れます。
(6) <僅かな親切の行と短い愛の言葉が 人を家を世を楽園にする>
僅かで短いのが一番恩着せがなく自然で、それに少し心がけて親切と愛の言葉が実践できれば、そこに楽園が生まれます。
このような誰にでも出来る実践でなくては家にも世にも楽園をきずくことはできません。
次の人のためにスリッパの向きを変える。ごくろうさんと一声かける・・この積み重ねが楽園づくりの鍵なのです。今すぐ実行に移しましょう。
>>>>> 次回は、「みおしえ1 運命転換の道」です。 >>>>>
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