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| みおしえ 
 6月 『五つの宝』
 
 御神尊様は、一人でも多くの人が笑顔で暮らせるように、数多くの御教えを残していただきました。
 そこで今月は、〈五つの宝〉の御教えを授かり、「善隣の園」が一日も早く顕現されますよう、精進してまいりましょう。
 
 〈汝等今日より 五つの宝を失わざる処へ居れ
 神の救いのあらざるなし〉
 
 〈五つの宝〉を実践しさえすれば、毎日、神より救っていただけるようになっています。つまり、〈五つの宝〉の実践こそ、すべての人が幸せになっていく道なのです。
 それでは〈五つの宝〉とは何なのでしょうか。
 
 〈五つの宝
 1 喜んで日暮らしをする事
 2 笑顔の日暮らしをする事
 3 仲のよい日暮らしをする事
 4 円満なる日暮らしをする事
 5 楽しい日暮らしをする事〉
 
 〈五つの宝〉とは先ず、どんな事情や苦難に遭遇しても、それを〈気づかせ〉として受け止め、喜んで暮らすこと。
 次に、どんな時でも、どんな場所でも、笑顔で暮らすこと。
 また、好き嫌いをせず、誰とでも仲良く暮らすこと。さらに、家族はもちろん、皆の心が満たされるよう円満な生活を送ること。
 そして、一瞬一瞬を大切に、毎日を心から楽しんで生きることです。見るもの聞くもの一切に感謝することができれば、仕事をしていても家事をしていても、毎日を楽しむことができるのです。
 
 〈不幸病気は
 五つの宝を失う人の身の上にぞ現わるる〉
 
 一度、蟠(わだかま)りや拘(こだわ)りを持ってしまうと、〈五つの宝〉を失ってしまいます。そうして不幸病気に見舞われることになるのですが、それは〈五つの宝〉を失った〈気づかせ〉なのだと受け止め、もう一度、〈五つの宝〉を取り戻す努力をしましょう。
 
 〈幸福健康を求むるよりも
 五つの宝を思い起こせよ
 以て然して これを行え
 神に助けられざるなし〉
 
 もし不幸病気になったとしたら、その時は、〈五つの宝〉を思い出しましょう。自分の知恵や経験では、どうしても乗り越えられない事でも、神の知恵である〈五つの宝〉をもって切り替えていけば、必ず神に助けていただけます。今日実践できなくても、諦めずにコツコツと実践の努力を積み重ねていくことです。
 
 〈感情に走れば 五つの宝を失う
 五つの宝を失うが故に
 幸福と健康とを失うて憐れなり〉
 
 つい感情に走ってしまうのが、人間です。毎日の生活に追われ、イライラする時もあるでしょうが、それを抑制するためにこそ信仰の力が必要なのです。
 信仰によって、神に助けていただくような自分づくり・人間づくりに精進すること。それが神に喜んでいただける道であり、幸福健康への道なのです。
 
 〈五つの宝を神に献げて 神に救いを求むる者には
 直ちに神の助けあり〉
 
 〈献げる〉とは、「見ていただく」ということです。つまり、〈五つの宝〉を実践する姿を神にご覧いただき、それが認められれば、神は直ぐに助けてくださるのです。
 
 〈神に救いを求むる最も賢明なる方法
 合掌も大切なり 祈りも大切なり
 五つの宝を神に献ぐる事は更に更に大切なり
 これこそ神の最も喜び給う処にして
 神の救いの灼(あらたか)なり〉
 
 神に救いを求めるなら、合掌して祈ることはもちろん、それ以上に〈五つの宝〉を実践することが大切です。なぜなら、人間は〈神の子〉であり、〈神の子〉としての自覚をもって生きているかどうかを、常に神はご覧になっているからです。
 神に〈五つの宝〉の生き方をお見せできることこそ、神が最も喜ばれることだと精進し、存分に神の救いを授かりましょう。
 
 〈人間本来 五つの宝を持たざる者なし
 然りと雖も 見ては満足 聞いては満足
 言うては満足 思うては満足 しては満足の出来ざる時
 瞬間的に自己感情に走りて五つの宝を失い
 不平不満 憎悪 襖悩の虜となりて
 その度深く その時間永くして
 遂に不幸病気の憂き目に泣く〉
 
 本来、人間は誰もが〈神の子〉としての特質、つまり〈五つの宝〉を授かって生まれています。しかし、どうしても事情に囚われ満足できなければ、感情に走って〈五つの宝〉を失ってしまい、遂には不幸病気に泣くことになるのです。
 だからこそ、不平不満が生まれ、邪気邪念に囚われた時は、本庁や教会に参拝して、その汚れた心をすべて洗い流すこと。決して、いつまでも囚われ続けていてはなりません。
 
 〈人間 働くだけでは生きるに生きられず
 人間 喰うだけでは生きるに生きられず
 唯 五つの宝を失わざる処にこそ
 生きる喜び 生きる楽しみありて
 幸福健康 この中より生まる〉
 
 働いて食べるだけでは生きていけないのが、人間です。生きる喜びや楽しみがあってこそ、生きていけるのです。だからこそ、常に感謝の気持ちを忘れず、喜んで楽しく生きていきましょう。
 
 〈不幸を幸福にしたい 病気を治して 健康になりたいと
 思い迷う事勿れ それよりも
 五つの宝を日常生活に存分に発揮する事こそ
 幸福健康への秘法なりと知れ〉
 
 どんなに幸福健康になりたいと願っても、〈五つの宝〉を日常生活の中で実践できなければ、その願いは叶いません。叶えるためには、どうしても捨て切れないものを捨てるしかないのです。
 
 〈平凡を無視する者は平凡を失うて泣く
 平凡こそ真理の本体にして 神に近づく近道なり
 神に助けられる近道なりと知りて楽しめ〉
 
 〈真理は平凡の中にあり〉と教えていただきます。
 人間は様々な苦しみを抱えていますが、その苦しみは〈五つの宝〉を実践することによって、喜びに変えることができます。
 平凡な真理にこそ、御神尊様の御精神(みこころ)が込められています。実践によって、一人でも多くの方が幸せになられるよう祈ります。
 
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