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| みおしえ 
 6月 『生活の大切』
 
 今、世の中を見わたしてみると、一人ひとりの大切な生命が、あまりにも軽く扱われています。
 だからこそ、自分自身の生活を振り返ると同時に、祈りをもって一人でも多くの方へ〈善隣の道〉を伝え、この世に「善隣の園」を築いていかねばなりません。
 そのために先ずは、わが家を円満に、そして我人(われひと)ともに幸せで平和な世界を造り上げていくことが大切なのです。
 そこで今月は、〈生活の大切〉の御教えをしっかりと学び、価値ある生甲斐ある人生を生き抜いていただきたいと思います。
 
 〈日常生活を大切とする者の上には
 絶対 神の守りあり〉
 
 毎日の生活こそが、まさに私たちが生きている場であり、時です。
 ですから、ただ漫然と生きているだけでは、生活を大切にしているとは言えず、忙しさに追われあくせくと生きるのも同じことです。
 そんな生き方を改め、一日一日の生活を大切に生きることができれば、必ず神から守っていただけるようになっています。
 
 〈日常生活を粗末にする者は
 人間関係面白からず 楽しからず
 不幸病気に泣く事多し〉
 
 日常生活は、人間関係によって成り立っています。
 だから、家庭や職場などにおいて、その人間関係が面白くも楽しくもなければ、生きていても何の喜びもないので、自ずと不幸に泣き、病気に苦しむことになるのです。
 
 〈汝等 幸いならんには
 生活の大切者となり
 すべての人と心合わせて
 毎日を喜び 毎日を楽しみ
 自ら幸福と健康とを造りて楽しめ〉
 
 毎日の生活を喜び楽しむためには、「今、ここ」に人生の楽しみを見出すことです。なぜなら、幸せは誰かがつくってくれるのではなく、自らがつくり出さなければならないからです。つまり、毎日をどう楽しむかです。
 私たちには偉大なる人間力が備わっています。だから、自らの力を信じ、御教えにしたがって生活を大切にしていきさえすれば、必ず幸せになれるようになっています。
 それでも辛く苦しい時には、我慢をせずに御神尊様に縋(すが)りましょう。そうして、すべての人と心を合わせられるようになれれば、毎日が喜びいっぱいで、楽しく生きることができるので、自ずと幸福健康に導かれていくのです。
 
 〈生活を粗末にしている間
 如何なる方法を以てしても
 運命開拓の時は永遠に来たらず〉
 
 運命を開拓したいと思うのなら、絶対に日常生活を疎かにしてはなりません。毎日の生活の中で、家族や縁ある人たちと仲良く楽しく生きることができなければ、どんなに運命開拓を願い、いろいろ試みても、それは不可能なのです。
 
 〈平和な生活
 円満な生活
 喜びと笑顔の生活
 明るく楽しい生活をする事が
 生活を大切にする事である〉
 
 〈生活を大切にする〉というのは、平和で円満で、喜びと笑顔あふれる明るく楽しい生活をすることに外なりません。
 つい生活することそのものに追われてイライラし、喜びと笑顔を失わないよう心がけなければなりません。また、自分の方から積極的に声をかけ、相手の心に溶け込んでいけば、自ずと平和で円満な生活が築かれていきます。
 そのためには、常に生活を大切にできているかどうかを振り返り、その都度、心を切り替えて生活を立て直していきましょう。
 
 〈夫婦生活を大切にする事
 親子生活を大切にする事
 家庭生活を大切にする事
 社会生活を大切にする事
 ここから幸福と健康が生まれて来る
 信仰とは この一点に集中する事なり〉
 
 夫婦生活・親子生活はもちろん、家庭や社会における生活では、それぞれの立場があり役割があります。そしてその役割は、その時や場に応じて変わります。
 ですから、それぞれの生活における縁を大切にすることが大事になるのです。その時その場で、それぞれの縁を大切にしていけは、必ずそこから幸福と健康が築かれていきます。
 だからこそ、日々の祈りを通して目には見えない力によって生かされていることを知り、その感謝の念(おも)いを縁ある相手との生活の中で表していくこと。それが、それぞれの生活を大切にすることであり、それを目指して精進することが、まさに信仰なのです。
 
 〈生活を大切にすれば 如何なる不幸病気も
 これを吹き祓う事が出来る
 故に 急ぎ生活の大切者となって助かれ
 助からざるなし〉
 
 〈人生は苦悩なり〉と『御聖経』に示されているように、人生には様々な苦難が押し寄せます。
 しかし、日々の生活を大切にしさえすれば、どんな不幸病気も吹き払うことができます。
 ただそのためには、〈善隣の道〉の神髄が示されている『御聖経』を、毎日の祈りの中で、しっかりとゆっくりと唱えること。そして、じっくりと自分自身を見つめることです。
 そうしていくうちに、本来あるべき自分の姿を取り戻すことができるようになります。
 
 〈生活の大切と生活の粗末と
 このいずれを選ぶかに依って
 人間の運命自ずから決まる〉
 
 生活を大切にするか。生活を粗末にするか。それを選ぶのは、まさに自分自身です。
 自分で生活を大切にしていこうと決めたのならば、言葉や表情・聞き方や話し方など、すべての人と明るく楽しい生活ができるよう、自分自身が変わらねばなりません。
 すべては己しだいです。「生活を大切にします」と決意し、御神尊様に誓ったのならば、それを必ず実践するよう努めること。すべてを実践できなくても、どれか一つでも実践できるようになれば、必ず生活が変わり、それに応じて運命も変わっていきます。
 御教えの実践こそ運命開拓の道であると肝に銘じ、さらに精進に励まれますよう心から祈ります。
 
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