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みおしえ
1月 『変わる力』
新年、明けましておめでとうございます。
今年も、信徒の皆さんと偕に、五色妙連の言霊〈神光〉のもとに、精進していきたいと思います。
さて、平成最後の年初めの御教えは、〈変わる力〉です。
〈変わる力〉とは何か。どう変わるべきなのか。変わることによって、何かどう変わっていくのかを考えてみましょう。
〈神の救いは 汝自身の変わる力に応じて注ぎ給う〉
神の救いを授かるためには、どうしても自分自身が変わらなければなりません。人のせいにして、人が変わるのを待っていても、自分の運命が変わることはないのです。
〈汝 速やかに変化せよ
然らば汝自身の運命 直ちに変化すべし〉
生きているかぎり、これからも様々な事が起こるでしょう。
しかし、その時その時に、自分の至らなさに気づいて変化しさえすれば、どんな事情もすぐに解決し、運命そのものが変わっていきます。
〈人間的変化 人間的生まれ変わり
人間的変わり方に並行して
その者の運命や 自ずから幸せとなる〉
相手が変わることを求めるのではなく、自分自身が人間的に変わること。自分が変わりきれず、相手ばかりを責め、相手に責任を転嫁していては、いつまで経っても幸せにはなれません。
すべての運命は、自分の責任によって造られているという自覚を持つこと。家族が驚くほど、表情から立ち居振る舞いまで変わることができれば、必ず運命は好転し、幸せになっていきます。
〈御教えを聞くから助かるのではない
御教えに従って これを実践して
人間らしく生まれ変わるから
自らのその変わる力に応じて助かるのである〉
ただ漠然と御教えを聞くだけでは、助かりません。御教えを何度聞いても、御教えの通りに実践できなければ、人間らしく生まれ変わることができないからです。「ああ、そうだった」と気づき、反省する。その気づきの力が原動力となって、毎日、御教えを実践するからこそ、生まれ変わることができるのです。
しかし、そのためには『御聖経』の祈りを捧げ、人間は〈神の子〉であることを自覚すること。〈神の子〉であるとの自覚があってこそ、新しい自分に生まれ変わっていけるのです。
〈御教えを聞くから助かるのではない
御教えの言葉の奥に潜む言葉なき言葉を汲み取り
これを身につけるから人間的に変わる事が出来る
故に自ら助かる事が出来る〉
御教えに示されている言葉なき言葉を、つまり言葉の奥にある神の御精神(みこころ)を汲み取りましょう。心が感動で打ち震えるほど、御教えから神の意思を汲み取ることができれば、素直に日常生活で御教えを実践することができます。
そうして、何度も何度も御教えの実践を繰り返していくうちに、新しい自分に生まれ変わっていけるので、助かるのです。
〈変わり得ない人間は 神の救いに会い難し〉
「でもですねえ・・・」と言っている間は、変わりきれないので、救われません。変わりきれなければ、神に救われにくい。これは絶対の法則です。
〈変わり得ない人間は 人を無視した人間である〉
なぜ、人間は変わらなければならないのか?
それは、人間が一人では生きていけない存在だからです。つい自分一人で生きているかのように思ってしまいがちですが、誰かの関わりや支えがなければ生きていけないのが人間です。
だから、自分という「我」に囚われて、人を無視している人は、どうしても変わることができません。
〈変わるから人間関係がよくなり 人を喜ばせ
その度合いが運命を好転させる〉
人間関係を良くしていくことが、すなわち〈変わる〉ことです。
引っかかってしまった事情や、人への執着や拘(こだわ)りを捨て切ることができれば、変わることができます。変わることができれば、人間関係が良くなるので、自ずと運命が好転していくのです。
心から人を喜ばせられる人間に変わりましょう。
〈飽く迄も変わる力が問題である
兎に角変わる以外に
この世の中に助かる方法はない〉
いつまでも過去の事に囚われている間は変われません。しかし、それら一切をかなぐり捨てれば、〈変わる力〉が湧いてきます。
そのためには、「この人と絶対に繋がっていきます」と祈りを込め、見方・聞き方・考え方の全てを変えていくしかないのです。
それでは、具体的にどのように変わればよいのでしょうか。
〈変わる力 変える力
頑固な人間が柔らかな人間に変わる
気の短い人間が気長な人間に変わる
寄り付き難い人間が寄り付き易い人間に変わる
無口な人間が話す人間に変わる
笑顔のない人間が笑顔の人間に変わる
仲の悪い人間が仲の良い人間に変わる
人に嫌われる人間が人にすかれる人間に変わる
陰気な人間が陽気な人間に変わる
以上の如く 自ら我れを変える力 変わる力が
自分の運命を幸せにする〉
〈変わる力〉〈変える力〉の御教えは、あなたの幸せのためだけのものではなく、〈善隣の道(みち)〉を知らずに迷っている全ての人が、喜びあふれる幸せな人生を送っていただくためのものです。
柔らかく気長な人間に変わり、人と繋がるためには、寄りつき易い、よく話す人間に変わらねばなりません。
また、心の中にある蟠(わだかま)りや執着をサッパリと捨て去り、笑顔で仲良くする。さらに、人の足りない所ばかりを見て責めるのではなく、なるべく良い所を捜して人を思いやれる人間になれば、人に好かれ、御神尊様の御慈光(みひかり)を授かって、陽気になる。
そうして自分で自分を変えてくことが、そのまま自分の運命を幸せへと導いていくことになるのです。
〈汝等 速やかに変わるべし
直ちに神の救いの注がれん〉
私たちは、常に神の恵みによって生かされています。だから、神・先祖に繋がるタテの愛と、全ての人に繋がるヨコの愛に目覚め、その愛に感謝して、全ての人と明るく楽しい生活を送ること。それが〈変わる〉ことであり、神に救われる道なのです。
本気になって、生まれ変わろうではありませんか。
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