みおしえ
10月 『汝等この罪と病ひと死とを
実在のものと思ひ患ふ事勿れ』
〈人間全て 人間には罪がある 病がある 死がある
故に人間の人生は その一生不安と焦燥に包まれ
その生涯や憐れなり〉
〈そもそも人間凡人なるが故に
生存競争の我の念より出づる
煩悩心の生まれ出づ
故に罪も病も さらに死に至るまで
その人の煩悩による妄想観のところにひそむ〉
〈人間の心身を悩乱し
迷界に繋留させる一切の妄念を煩悩という〉
〈罪の出生も病の発症も死の苦しみも
全て精神的過不足作用
行為的過不足作用によって
妄想妄念の中に宿り住む
しかりといえども 煩悩のあさましさを悟り
精神上行為上の 調和をはかれば
罪も病も死もことごとく消えて
本来の我れにかえる事ができる〉
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